Don't think twice, it's all right
今年の3月、映画館で観た『名もなき者(A COMPLETE UNKNOWN)』
ボブ・ディランの若き日を描いた伝記映画で
今をときめくティモシー・シャラメがディランを演るとくれば観るしかない。
喜び勇んで映画館で観ました。
そしてもうすぐ今年が終わろうとしていることにびっくり。
早くブログに感想書こう。。。
書こうとしたけど。。。
文章にしようとすると、中学生~高校生時代の私が横やりを入れてくる。
「まだ、何にもわかってないんと違う?」
ボブ・ディランをじっくりとしっかりと聞きこんでいるわけではなく、
人一倍の思い入れがあります、というわけでもない。
先輩世代の方々の彼への熱狂的なadmirationを
少し距離を持って眺めていた青春時代。
ギターを弾き始めた友人はこぞってディランのかっこよさを
語っていました。
歌詞、メロディー、生き方、全てがいいんだよ、と言って
『Blowin’ in the Wind』を練習していた友人。
あまり真剣に耳を傾けずに申し訳なかった。
わたしはただ、毎回英語の歌詞を見ながら歌を聞いても
「聞き取れない・・・」と少し悲しい気分で終わっていた、
近寄ろうとして、知ろうとして、でもなんだか入り口で止まったままだったような、
人物の一人でした。
映画の中でも歌われていましたが、(シャラメが上手い!)一曲だけ好きな歌を上げるとしたら
『Don't think twice, it's all right』
歌の中で何度も繰り返される ”Don't think twice, it's all right”というフレーズは、
別れようとしている彼女に向かってのセリフなのですが、
わたしは強がっている「彼」が自分に向かって、
平気を装おうとして言っているセリフなんだな、と思い込んでいたのでした。
なんだかなあ・・・くよくよした歌だなあ・・・と思っていました。
そして月日は流れ、おおはた雄一さんの日本語バージョンに出会ったとき、
「だからさ くよくよはしないよ」
「だからさ くよくよはしないでね」
の、相手と自分の双方向に向けて語り掛けた形の訳になっていて、
これだ!と大喜びしたのでした。✨✨✨素晴らしい~
((英語の歌詞→日本語訳の歌詞→英語の歌詞の順で歌われています。)
おおはた雄一さんだけでなく、多くの人に歌われて愛されているこの歌。
人間のくよくよしたところ、あんまり認めたくない部分にも
やさしい光があたっているような、味わい深い歌です。
ただいま絶賛大学受験直前中(?)の高校3年生の生徒さんたち。
その真剣な姿を見ながら、
どの方も長くレッスンでお付き合いさせていただいて、
「英語の力だけでなく、本当に大きく成長されたなあ」と
感慨にふけっています。
本番が近づくと、あれもすればよかった、こうすればよかった、と
どうしても頼りない思いが出てくるものですが、
Don't think twice, it's all right.
迷いながら、悩みながら、一緒に前を向いて行きましょうね。
みなさん、風邪に気を付けて💖
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